<町田市中部地域の土壌の放射性物質の濃度の測定を行いました>

当会では、10月3日付の記事(町田市南部の土壌測定)、および10月27日付の記事(町田市北部の土壌測定)で、町田市南部および北部地域の土壌の放射性物質の測定結果を公表しておりますが、あらたに町田市中部地域の土壌に関する放射性物質の含有量についても、測定結果が出ましたので、以下比較のために南部、北部地域のものと合わせて公表させていただきます。
なお、放射性ヨウ素に関しては、すべての測定場所で検出されませんでした。

土壌採取日2012年10月14日・21日等

(北部地域については★印、南部地域については☆を付してあります)

町田市北部・中部・南部(全域)の土壌 1Kgあたりの放射性物質  (単位はベクレル)

地点名 場所 ヨウ素

セシウム

134

セシウム

137

合計 1平米換算
A地点★ 大地沢青少年センター駐車場付近 不検出 75 140 215 13975
B地点★ 大地沢境川源流域川底土壌 不検出
4 15 19 1235
C地点★ 大戸橋付近 不検出
47 92 139 12935
D地点★ 鑓水一号緑地 不検出
139 260 399 25935
E地点★ 相原中央公園 不検出
61 113 174 11310
F地点★ 東京家政学院大学前交差点バス停付近 不検出
101 192 293 19045
G地点★ 三ツ目山公園 不検出
132 249 381 24765
H地点★ 小野路堂谷公園入り口付近 不検出
68 131 199 12935
I地点 三輪中央公園 不検出
20 37 57 3075
J地点 沢谷戸公園 不検出
33 50 83 5395
K地点 野津田公園(やまならし広場) 不検出
64 124 188 12220
L地点 小山田桜台けやき公園 不検出
100 190 290 18850
M地点 忠生公園 不検出
85 161 246 15990
N地点 鶴川中央公園 不検出 39 74 113 7345
O地点 日向山公園 不検出
52 98 150 9750
P地点 薬師池はにわ公園 不検出
289 550 838 54470
Q地点
薬師池公園 不検出
58 98 158 10270
R地点
化石谷公園 不検出
31 60 91 5915
S地点
金井5号緑地 不検出
72 122 194 12610
T地点
芹が谷公園 不検出
102 201 303 19695
U地点
東玉川学園公園 不検出
40 79 119 7735
V地点
図師小学校隣接緑地 不検出
93 160 253 16445
W地点☆
椿公園 不検出
52 65 147 9555
X地点☆
鶴間公園 不検出
38 72 110 7150

 

<コメント>
今回の調査において特筆されることは、薬師台はにわ公園において、放射性セシウムが土壌1キログラム当たり838ベクレルもの高い数値で、検出されたことです。
 
この数値は、1平方メートル当たり換算を行うならば、約55,000ベクレルもの数値になるものであり、チェルノブイリ事故後のウクライナの基準値で言えば、放射線管理区域に該当する数値となります。
 
もっとも、この土壌の汚染に関しては、薬師台はにわ公園に近接した薬師池公園で採取した土壌においては、1キログラム当たり放射性セシウムは、156ベクレルであり、距離2、3百メートルの違いで約5倍以上の土壌汚染度合の差が出るという事象と事実も今回の調査からは、明らかになっているわけです。
 
これはチェルノブイリ事故後に現地に入った関係者から当会がお聞きしている、原子力発電所事故の放射性物質の拡散による土壌汚染は、ほんの数十メートル単位の違いで雲泥の差が出てくるものであるという証言と符合する事実であると当会としては、思料するものです。
 
なお、当会としては、この調査結果が明らかになったのち、薬師台はにわ公園の空中放射線量の調査を平成24年11月11日に行いましたが、その空中放射線量は、地上5cmで1時間当たり 0.05マイクロシーベルトから0.19マイクロシーベルト、地上1mで1時間当たり0.05マイクロシーベルトから0.21マイクロシーベルトという数値が計測されました。
 
この数値は、当会が定期的に計測している町田市南地域のものと比較しても、相対的に高い数値であるといえます。
 
ところで、町田市は南北に縦長の特異な市域を東京都内で構成しているものです。当会では、すでに町田市南地域の公園土壌の放射性物質の測定町田市北部地域での土壌の放射性物質の測定を行い、これをそれぞれ当会ホームページトピックス欄において公開済みです。
 
今回の当会による町田市中部地域の土壌の放射性物質の測定とその結果の公開により、町田市全域の放射性物質による土壌汚染の状況が網羅的にも比較対象できる形で、初めて明らかになったといえると思います。
 
本来ならばこのようなことは、行政当局である町田市が行うべきものであり、結果を市民に公開するとともに、その結果に基づき対応策を練るべき責任をも負担するのが当然といえましょう。
 
しかしながら、町田市は当会が昨年12月に提出し、町田市議会で満場一致で採択された請願の願意たる町田市内の土壌の放射性物質の汚染度合の調査について、これを全く行おうとせず、現在を迎えているものであります。
 
行政が行うべき業務を市民が自らの費用負担で補完しなければならないという倒錯した市政の姿が明らかになっていることに関して、町田市当局が一刻も早く自らの非を認め、適切な対応を今後は行っていっていただけるよう当会としては、強く要望するものであります。
 
(平成24年11月15日事務局記)