<町田市南地域に生育している桑に関して、放射性物質の含有調査を行いました>

昨年5月中旬に吉田つとむ市議会議員が、町田市南つくし野の路傍に生えている桑を採集し、放射性物質の含有調査を行ったところ、ヨウ素は検出されませんでしたがセシウム137が1kg当り16ベクレル、セシウム134が9ベクレル検出されました。


本年は、吉田つとむ市議会議員と協議の上、できる限り同一の場所の同一の植物の汚染状態を科学的な記録として残していきたいという趣旨で、当会が、同時期の5月中旬の段階で、昨年採集の場所と同一の場所に生えている桑を採集し、放射能汚染食品測定室へ測定を依頼しました。


結果は昨年とは異なり、セシウム134、セシウム137、ヨウ素のいずれも全く検出されないという結果となりました。


この測定においては、検出限界値は実質的に1kg当り1ベクレル未満に設定されており、町田市南地域の桑は本年に関しては実質的に放射性物質には汚染されていないということを、トピックスとしてお知らせできることとなりました。

植物に関しては、放射性物質の根からの移行率というものが各研究機関から明らかにされておりますが、桑に関しては当会が調べた限り移行率を調査したデータは今まで世界的にもありませんでした。

 

桑は落葉性ですので、本年採集の葉は昨年のものとは異なる新しいものです。

 

植物の放射性物質の含有調査に関しては、放射性物質が降下した年においては、降下時に葉に付着したもの及び、葉から吸収されるものの両方がデータに含有化されてまいりますので、純粋な形での根からのみの移行率は、落葉性植物に関しては、2年目以降でなければ今回はわからなかったものです。(常緑樹に関しては、農水省はすべての葉が入れ替わるまでに3年程度かかるとの見解を持っているようです。)

 

当会としてはデータにより、町田市南地域の土壌の放射性物質による汚染は1kg当りセシウムに関しては約300ベクレル、1㎡換算約2万ベクレル程度の平均汚染状態と判断しております。

 

この桑も同様の土壌に生育していたものと思われますので、この結果は、桑に関しては少なくともこのデータから見る限り、放射性物質、特にセシウムに関する根からの移行率はゼロまたはきわめて少ないということが実証できた世界で初めての調査になったのではないかと考えております。

 

(平成24年5月19日 事務局記)