常磐線沿線(松戸駅・柏駅・牛久駅)及びその周辺駅(春日部駅・新越谷駅)の駅前 付近の空中放射線量を計測しました。

当会は、平成251211日(水)、当会が継続して行っている町田市内の駅前での空中放射線量との比較をする意味をもって、首都圏地域では、特に空中放射線量が高い地域と言われている柏・松戸地域を中心に、その周辺等の地域も含めた駅前付近の空中放射線量の計測を行いました。

 

結果は以下のとおりとなりました。

 

計測の方法は、計測器(富士電機製 ハンデイサーベーメーター NHE2)のスイッチを入れた後、30秒間おいて、その後の1分間の最低値と最高値を記録したものです。

 

この日はどの場所においても風はほとんど無風の状況でした。数値の記載に関しては、一般的に高い数値と言われる1時間当たり0.20マイクロシーベルト以上の数値については、従前当会が行い本サイトで公表している測定結果欄の表記同様赤字で記載を行っています。

 

また、当日は、成瀬駅前、つくし野駅前での計測も比較対照のために当会では、手分けをして行いましたが、これらの結果については、前記測定結果欄の1211日(水)のものに記載をしておりますので、ご参照いただきたく思います。

 

 

松戸駅(千葉県)西口付近駐車場(アスファルト上 背面線路)

午前950分 曇り 

地上5cm 0.160.24マイクロシーベルト 地上1m 0.130.24マイクロシーベルト

 

松戸駅(千葉県)西口バス停前(コンクリート上)

午前1040分 曇り

地上5cm 0.050.14マイクロシーベルト 地上1m 0.030.09マイクロシーベルト

 

牛久駅(茨城県)東口 タクシー乗場前(コンクリートブロック上)

午前1140分 曇り

地上5cm 0.130.26マイクロシーベルト 地上1m 0.090.17マイクロシーベルト

 

牛久駅(茨城県)東口付近駐車場(芝生上)

午前1150分 曇り

地上5cm 0.220.42マイクロシーベルト 地上1m 0.130.22マイクロシーベルト

 

柏駅(千葉県)西口バス停付近(タイル上)

午後1240分 晴れ

地上5cm 0.040.16マイクロシーベルト  地上1m 0.100.19マイクロシーベルト

 

柏駅(千葉県)西口付近駐車場(アスファルト上)

午後1250分 晴れ

地上5cm 0.140.25マイクロシーベルト 地上1m 0.100.20マイクロシーベルト

 

春日部駅(埼玉県)西口バス停付近(コンクリート上)

午後210分 晴れ

地上5cm 0.080.10マイクロシーベルト 地上1m 0.070.13マイクロシーベルト

 

春日部駅(埼玉県)西口付近駐車場(アスファルト上)

午後220分 晴れ

地上5cm 0.050.09マイクロシーベルト 地上1m 0.060.10マイクロシーベルト

 

新越谷駅(埼玉県)北口バス停付近(コンクリート上)

午後250分 晴れ

地上5cm 0.090.14マイクロシーベルト 地上1m 0.040.16マイクロシーベルト

 

新越谷駅(埼玉県)北口付近駐車場(アスファルト上)

午後3時 晴れ

地上5cm 0.090.17マイクロシーベルト 地上1m 0.050.14マイクロシーベルト

 

 

<総評>

首都圏でも一般的に空中放射線量が高いと言われている松戸・柏地域ですが、周辺がすべて舗装されているバス停付近では、空中放射線量は、昨今の町田市域での計測値と変わらない低い数値となっています。

 

かつて武田邦彦先生は福島第1原発の事故の直後、都市地域では、コンクリート上等の放射性物質は早期に雨で流され、線量の低下がはかられるだろうと予測しておられましたが、今回のこの結果は、まさにその予測を裏付けるものになっていると言え、都市においては、放射性物質による汚染というものは、当該汚染が相対的に高い場所においても同様に浄化が進みやすいものであることが証明されたと思料するものです。

 

なお、地域的に見た場合、松戸・柏地域から電車で230分程度しか離れていない春日部駅、新越谷駅付近の空中放射線量の数値が、これも昨今の町田市域でのそれとほとんど変わらない低い数値となっていることは、放射性物質の汚染というものは、距離に比例して薄まっていくものでもないことを明確に示しているものと言えると考えます。

   

今回の計測を通じて感じたことは、空中放射線量の計測値から見た場合、茨城県地域での放射性物質による汚染が松戸・柏地域以上のものと言わざるを得ないのではないかと思われる事実が出て来ている点について、特に留意が必要と思います。

 

首都圏のホット・スポットは、松戸・柏周辺地域だとの認識をともすれば思いがちですが、この認識は、今回の結果を見る限り、変える必要がありましょう。早期に首都圏地域における放射性物質による地域汚染の正しい実態把握を行政機関が行い、住民の健康面、特に身長が低く、地表からの放射線の影響を受けやすい子供たちの健康を守るためにも、その実直な公表を責任をもって行っていく必要があるのではないかと思料する次第です。

 

(平成251212日事務局記)