中部地方の岐阜駅・名古屋駅前での空中放射線量と町田市内の空中放射線量の比較を行いました。

 

当町田市は福島第1原発より、約250キロメートル離れた位置にありますが、今般当会は、当会が測定に使用している富士電機製のハンディサーベーメータNHE2を用いて、中部地方の岐阜駅前及び名古屋駅前で空中放射線量の測定を行い、当日の町田市内の空中放射線量との比較を行ってみました。なお岐阜駅、名古屋駅は、福島第1原発から直線距離にしておおむね450キロメートル離れた位置にあります。


2015年01月27日(火)(計測:当会)

(計測数値は当該場所を1分間計測した最低値と最高値を表示しています。)

 

中部地方の岐阜駅・名古屋駅前での空中放射線量と町田市内の空中放射線量の比較  (単位はμsv/h)

場所

時刻 天候 地上5cm 地上1m
最小値 最大値 最小値 最大値
岐阜駅中央南口
16:50 曇り 0.01 0.10 0.08 0.14
名古屋駅桜通口
17:40 曇り 0.11 0.15 0.05 0.14
名古屋駅太閤口
18:00 曇り 0.09 0.16 0.03 0.14
町田市つくし野駅前広場
20:20 曇り 0.03 0.08 0.04 0.07


この結果を見ると空中放射線量については、予想外に岐阜駅前、名古屋駅前が高く思われます。


当会としては、全国の空中放射線量にお詳しいたんぽぽ舎の山崎久隆氏にコメントを求めましたところ、同氏からは、「中部地方は東濃鉱山(ウラン鉱石)に代表されるようにもともと岩石内に放射性物質を含む岩石の割合が多い地域であり、この点堆積土壌が主体の関東地方とは地質が異なることがある。またこういった中部地方の岩石がコンクリートの骨材として当然多く使われる結果となる中部地方の都市空間も、相対的に空中放射線量は高くなると考えられる。」とのコメントをいただくところとなりました。


このコメントにもありますように、もともと関東地方は堆積土壌主体の地質だったため、相対的に空中放射線量は全国的にも低かったものと思われます。この点で福島第1原発の事故で、一気に空中放射線量が上昇したわけですが、事故から4年近くが経過して、少なくとも町田市内においては、空中放射線量が従来の全国的な高低の型に戻ってきたことを示すことができる結果となっているのではないかと思料されます。


もっともこのことは、関東地区が従前は、全国的にも空中放射線量が低かった土地柄であったわけで、自然放射線も含め、どのような低線量被曝も人体に影響があるとの学説(当会2012年12月24日付のトピックス記事をご参照ください。http://sokutei-machida.jimdo.com/ニュース/低線量被爆の影響/)がある以上、福島第1原発事故により、未だ関東の多くの場所で相対的に高いと言われる空中放射線量が生じている現実は、関東の住みやすさが従前にも増して失われたという点で、関東地区が失ったものの大きさをあらためて感じさせることとなったとも考えます。


(平成27年2月15日 事務局記)