<スイスインフォの報道に見る低線量被曝の重大性>

スイスインフォは、スイス国際放送局のラジオ部門が1990年代に経済的理由からインターネット上の報道への移行がなされたことに伴い設立されたもので、スイス政府からも財政援助を受ける公共報道機関です。現在スイスからインターネットを通じて日本語のほか8か国語による報道を行っています。

 

このサイトは欧州からの日本に対する見解を日本語で直接読むことができるサイトとして貴重なものだと当会としては思料するものでありますが、昨年の福島第一原発の事故以降は、適宜日本国内のマスコミには報道されない貴重な情報をこの問題について発信してくれており、日本政府等のウソを見抜く上からも常に参照を怠れない報道機関であると考えます。

 

既に当会としては 5月24日付トピックス記事「低線量被曝に関するパラダイム転換」において述べておりますとおり、日本の放射線影響研究所から低線量被曝に関する学説上のパラダイム転換として、放射線の被曝においてはこれ以上なら安全という閾値はないことが示されたことを言及しておりますが、5月16付のスイスインフォの記事においては、この低線量被曝という問題がIAEAを中心とする原発推進派の力によって構造的に顕在化しないようにする世界的枠組みがどのような形で出来上がってきたのかが簡潔にまとめられているとともに、チェルノブイリの疾患がなぜ公にならないのかを合理的な裏付けとともに解説がなされております。

 

また、町田市と同様の放射性物質による汚染度が存在するスウェーデンにおける新生児死亡率に関する重要な情報もリファーされております。さらに、日本のマスコミがなかなか報道しようとしない、しかしながら我々が今後取り組まなければならない低線量被曝に関する重大な課題をもこの記事は提起しており、当会として、この点も含めぜひ皆様にご参照頂きたい記事であると思料し、ご紹介する次第です。

 

(平成24年6月4日 事務局記)